脊椎動物よりも圧倒的に多い無脊椎動物について
地球上に生息する動物は3000万種以上とも1億種以上とも見積もられています。
このうち数万種は脊椎動物で、それ以外はすべて無脊椎動物です。
海の脊椎動物と言えば、代表的なものは魚類です。海棲哺乳類も脊椎動物ですね。
今回は水産無脊椎動物について記事を書きます。
初回なので
・水産無脊椎動物とは
・どんな生き物がいるのか
などの大枠から書いていきます。
この記事を書くにあたり以下の書籍を参考にしました。
・水産無脊椎動物学入門
・海産無脊椎動物多様性学 100年の歴史とフロンティア
脊椎動物と無脊椎動物
まずは「脊椎動物」と「無脊椎動物」の違いについて軽く触れておきます。
「脊椎」とは背骨のことを指します。脊椎は椎骨(ついこつ)と呼ばれる小さな骨が連なって構成されており、脊椎動物の背中に沿って配置されています。
以下は魚類の脊椎のイラストです(ChatGPTに作成をお願いしました。)
赤い枠で囲っているのが背骨…いわゆる「脊椎」になります。
魚類のみならず、爬虫類や両生類、鳥類、哺乳類などの骨格にも脊椎はありますね。
「無脊椎動物」はこういった「脊椎」を欠くという特徴を持った生物の集団です。
もちろんこの「無脊椎動物」をさらに細かく見ていくことができます。
水産無脊椎動物の分類
ここでは馴染み深い水産無脊椎動物を中心に見ていきます。
私たちが食べている生き物や水族館でも簡単に見れる生き物など。
水産無脊椎動物の中にたくさんいます。
①軟体動物
タコやイカ、貝の仲間などが属する動物門です。陸域も併せて10万種ほどが確認されています。
海域・淡水域・陸域のどこにも軟体動物の仲間は進出しています。
陸域の軟体動物というとカタツムリなどです。
②節足動物
海の節足動物といえばカニやエビが含まれます。陸域も併せて100万種以上います。
節足動物は他の動物門と比べて圧倒的に数が多いです。
水域ではエニやカニのイメージが強いですが、陸域の節足動物は昆虫の割合が高くなります。
無脊椎動物の確認数も昆虫がいるので陸域のほうが多いです。
③棘皮動物
ウニやヒトデ、ナマコなどが含まれる動物門です。面白いことに海域にしか存在しません。
7000種ほどが確認されています。
海域にしか存在しないと書きましたが、汽水(海と川の水が混じる箇所)にも生息している種がいます。
汽水を海域に含むかでおうかですが、淡水域や陸域には生息していないのが棘皮動物です。
④刺胞動物
クラゲやイソギンチャクなどが含まれる動物門です。陸域には存在せず、海域と淡水域にいます。
10000種ほど確認されています。
クラゲは海に生息している種が多いですが淡水に生息するクラゲもいます。
また、沖縄などで見れるサンゴも刺胞動物の仲間です。
⑤環形動物
多毛類とよばれる生き物、釣り餌でも使われるゴカイなどが含まれる動物門です。
海域に多く住んでいますが、淡水域にも陸域にも生息している種がいます。
16500種ほどが確認されています。
他にも無脊椎動物をあげると...
海綿動物、平板動物、有節動物、扁形動物、紐形動物、輪形動物、腹毛動物、線形動物、鰐口動物
有輪動物、星口動物、、箒虫動物、外肛動物、腕足動物、毛顎動物、半索動物、脊索動物など
まだまだ分類できます。
まとめ
・脊椎動物よりも圧倒的に多い無脊椎動物
・無脊椎動物をさらに分けると私たちに身近な生き物もたくさん
今回参考にした書籍は以下の書籍です。
コメント