ヤドカリという生き物

海の生き物

子供が大好き!ヤドカリという生き物

今回は生き物の紹介記事として、「ヤドカリ」に焦点を当てて解説していきます。

この記事を読めば、もっとヤドカリの魅力を知ることができます。

・ヤドカリの概要

・捕まえ方

・食べ方

・飼育の仕方

などを書いていきます。興味がある方は最後までご付き合いください。

ヤドカリは何の仲間?

ヤドカリはそもそも何の仲間なのか?

ヤドカリ(宿借)とかき、十脚目ヤドカリ上科のうち、巻貝などの貝殻を背負って生活する甲殻類の総称です。

甲殻類とは、エビやカニなどのことですね。つまりエビやカニに近い生き物です。

「宿を借りる」とたとえられて、ヤドカリと呼ばれています。

多くの種は潮間帯から水深数百mの深海底まで生息しており、種類によっては汽水域、波打ち際、岩礁、サンゴ礁、砂泥底等の環境で暮らしています。

また、亜熱帯から熱帯では、海岸付近の陸上で生活するオカヤドカリ類もいます。

生態

普段は貝殻から頭を出して歩き回り、危険を感じると素早く貝殻の中に引っ込みます。

食性は雑食性で、藻類、生物の死骸などを食べています。

卵から生まれた時は、ゾエア→グラウコトエという幼生期を経てから小さなヤドカリの姿に変態し、海底生活に入ります。

これはオカヤドカリ類も同じで、オカヤドカリも小さい時は海で生活します。

ヤドカリの捕まえ方

磯にいるヤドカリは子供でも簡単に捕まえることができます。

普通の貝との見分け方は、ヤドカリは人が近づくと岩の上などからポロンと落ちます。

危険を感じて身を引っ込めるからです。

こうなってしまえば簡単。素手で採るだけです。

沖縄県の天然記念物であるオカヤドカリは捕獲してはいけないので注意しましょう!

ヤドカリの食べ方

一般的には食用として認知されていません。

というのも、磯で採れるようなヤドカリはサイズが小さいです。

さらにすぐに貝殻に隠れてしまうため、わざわざ取り出して食べるのも面倒だからでしょう。

しかし日本では一部の地域では食用にされています。

神奈川県三浦市ではオニヤドカリ、ケスジヤドカリが他の漁獲物に混じり獲れた際に食べるようです。

柔らかい腹部をみそ汁にしたり、焼いたり、刺身にするとのことです。

こちらの本も魚が中心ですが、ヤドカリを調理しているページがあります。

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飼育の仕方

ヤドカリは環境変化の大きい潮だまりでも生きていけるくらい、丈夫な生き物です。

そのため環境を整えれば飼育しやすい生き物といえます。

ヤドカリの寿命は10年以上で、飼育するなら長い付き合いになることを覚えておきましょう。

雑食性で何でも食べるため、水槽の残飯などを食べてくれるのでクリーナーとして役に立つでしょう。

また、オカヤドカリは陸生のヤドカリであるため海水水槽でなくとも飼育することができます。

(給水は必要なため、全く海水がいらないわけではありませんので注意してください)

飼育セットが販売されています。また生体もネットで手に入ります。


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ちょっと深いヤドカリの話

【ヤドカリの腹部は右にねじれている】

貝からでたヤドカリを観察してみると、腹部が右にねじれた形になっています。

これは右巻きの貝殻に入って生活するためで、海の回の9割以上が右巻きだからです。

しかし、ヤドカリの中には左右対称の腹をもつツノガイヤドカリ科という種もいます。

【貝殻をもたないヤシガニ】

熱帯に住む大型のヤドカリの仲間であるヤシガニは、小さい時は貝殻をもちますが大きくなると貝を持たなくなります。

大きさは40cmを超え、4kg以上にもなる大型のヤドカリの仲間です。

ヤシガニの挟む力は体重の90倍にもなるとのことで、見つけてもむやみに触らないようにしましょう。

【タラバガニ】

カニという名が付きますが、ヤドカリの仲間です。

背中側から見て目立つ脚が普通のカニと違って8本です(実際には腹側に2本あります)

以下の商品写真でも8本なのが分かりますね。


まとめ

・ヤドカリは貝を背負ったカニの仲間

・一部は食べれる

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