天気を学ぶ-part.2-

マリンレジャー

前線とは

温度や湿度などが違う空気がぶつかったものを、前線という。

前線には寒冷前線・温暖前線・停滞前線の3種類があります。

それぞれ天気図では右のように表されます。

これから一つずつ前線について学んでいきます。

寒冷前線

冷たい空気が温かい空気を押すこと生じるものを寒冷前線と呼びます。

温かい空気は密度が小さくて軽い。一方で冷たい空気は密度が大きく重いです。

寒冷前線では元からある暖かい空気に、冷たい空気が温かい空気の下に潜り込み、温かい空気は上に移動する。

水蒸気を多く含んだ暖かい空気が上に行くことで、寒冷前線では急に雲が発達して積乱雲積雲になりやすい。

急に天気は悪くなるものの、通過してしまえば すぐに回復することが多いとされています。

冬場に暖房で部屋を暖めようとすると、天井付近が先に温かくなり足元が冷たいのは、暖かい空気が上に冷たい空気は下に移動するためです。
そのため、風向を下向きにすると部屋全体が温かくなりやすいです。
サーキュレーターを使用する際はエアコンの斜め対面に置くと、部屋の温度のムラがなくなります。
温暖前線

冷たい空気に温かい空気がぶつかりできるものを温暖前線といいます。

温かい空気は密度が小さいため、冷たい空気の上を昇っていき、この時に雲を生成します。

温暖前線では緩やかに天気が下り坂になる傾向があります。

雲が多い日が長続きする傾向にあります。

停滞前線

温かい空気と冷たい空気が接触したまま、移動 しない前線を停滞前線と言います。

停滞前線付近では空気の対流が起きやすく、低気圧が発達しやすく、移動しないまま長期間に渡って天気が悪くなります。

停滞前線としては日本の初夏には梅雨前線、秋に秋雨前線ができます。
北の冷たいオホーツク海気団と南の暖かい小笠原気団のせめぎあいによってできます。

気圧の谷と尾根

天気図で用いられる等圧線を見ると気圧の配置が読み取れるようになります。

等圧線で気圧が高いところに挟まれている部分を気圧の谷、一部分だけ気圧が高くなっている部分を気圧の尾根と呼びます。

気圧の尾根は高気圧と同じように下降気流が生じて、天気は良くなります。

気圧の谷では低気圧と同じように上昇気流が生じて、雲ができやすく天気は悪くなります。

まとめ

  • 前線には寒冷前線、温暖前線、停滞前線がある
  • それぞれの前線の特徴を覚えて、天気がどうなりやすいか覚えましょう

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