陸上の風と海上の風
海上の風は、陸上のように地形の影響を受けません。このため風は一定の強さで真っすぐに長く吹く傾向があります。
この一定の強さで長く吹く風が波を起こします。
地形が複雑な地上では風も障害物を避けるように複雑に吹きます。水平方向だけでなく垂直方向にも強弱や風向の変化が生じるのです。

陸上の風
陸上では様々なものの影響を受けて、天気に影響を及ぼします。海上で水分を含んだ風が、陸地に向かって吹きそれが山にぶつかって斜面を登っていきます。
上空は気圧が低いため、空気の塊は膨張して気温が下がって水蒸気は飽和し、雨雲となって雨になります。

夏になると太平洋からの南風によって、山地に積乱雲が生まれて強い雨になるのはこのためです。
逆に日本海側から吹く北風は、本州を縦断する山脈にぶつかって雪を降らせます。
山を越えてきた風は関東地方に降ってくるときには乾燥しています。
海上の風
海上の風は海岸線に沿って吹く性質があります。
また、水上では摩擦が小さいため風の速度は速くなります。
河口付近では強風が吹きやすくなります。海岸線を沿ってきた風と、川の上を滑るように吹いてきた風とが合流して風速が一気に増すのです。
マリンスポーツを楽しむ際にはこのように地形によって風が変わることがあるのを覚えておくと海における事故は減らすことができます。

山と山の間の谷間も風が強く吹きやすい地形です。
河口付近や海外線に近い谷間の近くをヨットやボートで海外線に沿って移動しているときは、横風を受けるため転覆することもありますので注意しましょう。
風力階級表
ビューフォート風力階級は周囲の様子から風力がわかります。
風力を0から12までの13段階に区分された表です。

まとめ
- 海上の風は陸上と比べて一定の強さで長く吹く傾向がある
- 海上は摩擦がないため風が陸上よりも早くなる
- 地形によって風の強さは変化する
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