生物とはなにか
生物学は、生物にかかわる現象を研究する科学です。
「生物」は生まれ、成長し、死んでいくものとして「非生物」と区別されます。

生物学を学ぶ上で「生命」という言葉が頻繁に出てきます。「生物」と何が違うのか?
生物の活動を支えている根源的な力を想定して「生命」と呼んでいます。
生物は目に見えるが、生命は見ることができずに、人間が生物の中に想定したものです。
生物の中に想定しているということは、「生物」は「生命」をもったものだと考え、「生命」とは何かを追求していくことが生物学の大きな目的の一つでもあります。
生命の特徴
「生物」は多種多様です。海に生きる魚や、空を飛ぶ鳥、地に根を張る植物、私たち人間など哺乳類…
これらの「生物」は全て「生命」を持っています。そして「生命」には共通する特徴があります。
①細胞
生命活動の基本単位で、個体として単細胞ないし多細胞の体制をとっている。
②秩序
個体の各部は、個体全体として統一的機能のもとで活動する。
③動的平衡
物質のたえまない分解・解離と合成・結合により生命体の構造と機能を維持する。
④エネルギー
外部から取り込み、それを利用して多様な生命活動を行う。
⑤恒常性
個体内部は、外部環境とは独立して比較的安定に保持される。
⑥反応性
外界の物理的・化学的・機械的な変化に対して、特有の反応が引きおこされ、環境に適応する。
⑦成長と生殖
個体は成長して寿命がつきるが、生殖によって子孫を残すことで種を保存する。
⑧遺伝
生殖によって維持される種の系統は、種の形質情報を担う遺伝子の遺伝によって子孫に伝えられる。
⑨適応による進化
個体としての生命や種の維持のために、環境の変化に対して生涯的および系統進化的に適応できる。
どれも難しい表現でピンとこないと思いますが、ふーんそうなんだ程度の理解で最初は大丈夫です。
まとめ
・生物学は生物に係る様々な現象を理解する学問
・生物のなかに生命があると考えられる
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