スジエビモドキ

海の生き物
【分類】
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 軟甲綱 Malacostraca
目 : 十脚目 Decapoda
科 : テナガエビ科 Palaemonidae
属 : スジエビ属 Palaemon
種 : イソスジエビ Palaemon serrifer
             (Stimpson, 1860)

【特徴】

成体の体長は40mmほどで、淡水性のスジエビよりも大きい。生きている時は他のスジエビ属同様に透明の体に黒いしま模様が入るが、 模様や生息場所がイソスジエビと似ているが、腹節を走る縞が少なく、短いことで区別できる。 また、額角の先端がほぼまっすぐ前を向いていることもイソスジエビとのちがいである。

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外洋に面した水のきれいな岩礁海岸に生息する。日本産のスジエビ属としては比較的外洋性が強く、内湾や汽水域では少ない。個体数が多く水深の浅い所にもやって来るので、波打ち際やタイドプール、埠頭などの海中で頻繁に姿を見ることができる。

【生態】

東はハワイ、北は北海道から、東南アジア、インド沿岸を経て紅海まで広く分布する。日本では全国でよく見られる普通種で、学名の種名を表す “pacificus” は太平洋に由来する。

特に昼夜の区別なく活動し、岩や海藻の周囲を徘徊したり、腹肢で水を掻いて泳ぎ回る。夜に生息地をライトで照らすと複眼が照明を反射し光る様も観察できる。

食性はほぼ肉食性で、貝類や多毛類などの小動物を捕食し、魚の死骸にもよく集まる。

春から夏にかけて繁殖し、この時期には卵を腹肢に抱えたメスが見られる。孵化する子供はゾエア幼生の形態で、しばらく海中を漂うプランクトン生活を経て稚エビへ変態し、着底する。

【食べ方】

①素揚げ

小さいのでそのまま油に入れて塩を振りかける。

エビの香りがしっかりとあり、つまみになる。

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